時が経つのは速いもので、先月末に行いましたWOOD/WATER MUSICから
早ひと月が経とうとしています。
今回は、イベントの際に配布したwood/water journalに掲載した
MayMayへのインタビューをアップしましたので、是非読んでみて下さい。

少し長いので曲でも聞きながらどうぞ!



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Interview with MayMay

現在、ポートランドを拠点に活動をするMayMayの中心人物Laurel Simmonsに、
私生活から音楽に対する考え、デビューアルバムアルバム「and so I place you in the setting sun」
についてなど、音楽を中心とする様々なことに対する想いを聞かせて頂きました。
そこから見えてくる、ポートランドでの音楽の在り方。とても興味深いです。


-まず最初にあなたの出自について教えてください。
子どものころどのような音楽環境だったのか、生まれ育った場所や家族のことを。


ふたりの音楽家の間に生まれた娘として(父はあるバンドの監督をしていて、
母はボーカルとピアノのインストラクターでした)、わたしはアリゾナ州の
フラッグスタッフで育ちました。3人の兄弟姉妹もほかの家族も音楽を演奏したので、
子どものころの私にとって音楽は身の回りの環境の多くを占めるものでした。
家ではいつも誰かが何かを演奏していましたし、わたしも5歳のときにピアノの
レッスンを受けはじめて、13歳になると曲をつくるようになりました。
とりわけ作曲には夢中になって、楽器でいろいろ実験しましたね。


-子供の頃憧れていた歌手は誰ですか?一番最初に買ったアルバムは何でしたか?

世話をしてくれていたベビーシッターが、子供の頃の私のアイドルでした。
彼女はうちにくるとピアノを弾き自分で作った歌を演奏してくれました。
そのとき私も歌を作りたいと思うようになったのです。
初めて買ったアルバムはビーチボーイズの「ペット・サウンズ」です。


-MayMayをはじめるまでの音楽キャリアについて教えてもらえますか?

ポートランドの友達がやっていたバンド、ロッホ・ロモンドに4年間在籍していました。
主にピアノとバック・コーラスを担当していましたね。
それからまたアリゾナに戻ったりしていました。


-あなたはヘザー・ウッズ・ブロデリックが編纂した『Portland Stories』という
コンピレーション・アルバムにも参加していましたね?


ヘザーとわたしの出会いはここポートランドでのことでした。
もしくは音楽を通じてとも言えるでしょうか。彼女とわたしは数年間ロッホ・ロモンドで
プレイしていたし、バンドを抜けたあともお互い良い友達だったんです。
『Portland Stories』はヘザーの友達が歌った曲を集めたコンピレーションでした。
アルバム収録曲の多くはヘザーと私とあと数人が一緒に住み、
音楽を共に楽しんでいた家で録音したんです。


-どのようにして今のメンバーであるラウル・パストル・メダル、
ニコラス・マーシャルと一緒にMayMayをはじめたのですか?


ラウエルソンとニコラスがやっているセイバートゥースを手伝っていたとき、
自分自身の曲を発表するためのサイド・プロジェクトとしてMayMayをはじめたんです。
この3人で演奏することをいつも楽しんでいましたし、自然にひと握りの曲ができて
レコーディングすることになりました。そうして徐々にアレンジが芽生え、突然MayMayは
1本のギターを弾く楽しみ以上のものになったんです。
それからライブを通して、さらにわたしたち3人のMayMayが固まっていきました。


-アルバム「and so I place you in the setting sun」 について聞かせてください。このアルバムのレコーディングはどのように行いましたか?

アルバムに収めている楽曲はすべて自宅の居間でレコーディングしました。


-アルバムのタイトルが面白いですね。どのような意味が込められているのですか?
(「and so I place you in the setting sun」…そうしてわたしは夕日の中にあなたをそっと置いた)


何かを手放したりあきらめたりする、そのプロセスについて歌っています。


-あなたの最初のアルバム『And So I Place You In The Setting Sun』には
ミキサーにアダム・セルツァー(タイプファウンドリー・スタジオ/ノーフォーク&ウエスタン)、
マスタリングをニルス・フラームが担当していますね。このふたりのマエストロを起用することで
あなたが求めたものは何だったのでしょうか?


正直言って、このMayMayというプロジェクトはまだ学習の段階で、
ヴィジョンを理解すること自体がヴィジョンのようなものなんです。
わたしは、たまたまこのふたりに知り合う光栄に浴して、彼らが手がけた
素晴らしい作品にも親しんでいました。アダムはロッホ・ロモンドやラウルソン、
セイバートゥースの作品を過去に録音/ミックスした人間のひとりでしたし、
頼むなら彼をおいてほかにはいないと思っていたんです。ニルスもすごく鋭敏な
耳を持っていますし、サウンドを特別なものにできる人でしたからマスタリングを
お願いしました。


-MayMayの曲は日々の生活に寄り添ったものが多いですね。
音楽とライフスタイルの関係性についてどのように思われますか?


私にとって音楽は生活の大部分を占めています。
聴いたり演奏したりするのはもちろん、子供たちに教えたりもしています。


-あなたたちが暮らしているポートランドは、環境先進都市であり創造都市ですね。
そのことについてどのように感じますか?


ポートランドの人たちは革新的な考えを持っていて、
都市農園で栽培したり自転車を利用する人が多いです。
また、たくさんのアーティストが住んでいます。


-ポートランドの音楽シーンや音楽活動、ライブについて聞かせて下さい。
ロッホ・ローモンドやヘザー・ウッズ・ブロデリック、ラウルのプロジェクトで活動していますね。


ポートランドのミュージックシーンは最高だと思います。
いろんな分野の才能ある人たちであふれていrて、ライブ会場も充実しています。
音楽活動は十分なサポートを受けているし、ツアーをするミュージシャンにとっては、
かなりいい環境だと思います。


-活動内容について教えて下さい。ラウルは海外在住ですが、
練習はどのように行っていますか?ポートランドでライブを行うことはありますか?


最近までMayMayは3人編成だったので練習もよく行っていました。
去年の夏までラウルもニコラスもポートランドに住んでいましたから。
今は少しやりづらくなりましたね。以前よりライブ回数が増えて一人で演奏したり誰か
他のミュージシャンと演奏したりしています。


-音楽活動以外に仕事は何かしていますか?

ピアノ教師をしています。モンテッソーリ教師でもあります。


-音楽は政治や社会と関連していると思いますか?

音楽は偉大な言語でありツールとして、政治や社会、
その他多岐に渡る事柄について語ることができると思います。


-ポートランドで過ごすあなたの理想の1日とは?

これを書いている今、わたしは窓の外に広がる分厚い雲を見ています。
ああ、夏が待ち遠しくて仕方がありません。だから、この質問の答えは、
ある暑い夏の日に自転車をこいで、公園でギターを持った友達とピクニックすること、
でいかがでしょうか。


-今回、初めての来日ツアーですが、日本で特にやりたいことはありますか?

これが初めての日本なので、おいしいものをたくさん食べ、美しい庭園を見て、
新幹線に乗ったり、あなたの美しい国を心から堪能したいと思っています。


※一部、pastelrecordsウェブサイトに掲載されている、
スウィート・ドリームス・プレス福田さんによるMayMayへのインタビューを掲載させて頂いています。




MayMay

アメリカ・オレゴン州ポートランドを拠点に活動するインディー・バンド。
中心人物であるLaurel Simmonsが故郷へと帰る友達と家族へと書いた叙事詩は、
時間と共に同郷の音楽家達とそれを演奏するバンドへと発展。 バンドメンバーは
Loch LomondのメンバーでもあったLaurel Simmons、昨年Peter Broderickとデュオ・アルバムを発表、
LOWとの共演で知られるスペイン人アーティストRauelssonことRaul Pastor Medall、
Nicholas Marshall、Peter Broderickの実姉Heather Woods Broderick(移住により現在は脱退)。
Hearther Woods Broderickが編纂したコンピレーション『Portland Stories』(sonic piece)に
1曲で参加。今年1月にデビューEP『MayMay EP』を発表、4月にファースト・アルバムとなる
『and so I place you in the setting sun』をリリース。Sharon Van Etten, IDA, Tara Jane O’Neilらの
系譜に並ぶようなタイムレスな歌を紡ぐ新星として、アメリカThe FADERにて収録曲”All Is Still”が
プレミア公開されるなど、注目を集めている。今回が初来日となる。